 | | 私どもが新宿御苑に行った日は、風もなく日差しが柔らかい小春日和でした。 池の水面が静かなので、岸辺の木立が池の面にみごとに逆さに映されます。左の写真は日本庭園の池ですが、岸辺の大きな松の木がまるで池の中に逆さに立っているように見えました。思わずはっと驚くような光景ですね。 |
 | | こちらの池の水面には御苑の外にある副都心の高層ビル群がみごとに逆さまに映っていました。 この時期には景色も空気も真冬の凛烈さがなくなり、遠くの高層ビル群も春の霞でパステル調でした。 しかし、なぜか池面に映った高層ビルは実物よりコントラストが強くくっきりとしていました。 |
 | | 御苑には現在約2万本もの樹木がありますが、それらの中でも写真のプラタナス並木は有名です。 海外の大都市に多いプラタナスを東京に街路樹として利用する目的で、海外から取り寄せたプラタナスをこの新宿御苑で育種植栽したそうです。以来100年、プラタナス並木は立派な景観になりました。 |
大きな葉を持つ巨樹プラタナスは、シーズンごとに鮮やかに表情を変え、この並木道を行き交う来苑者を楽しませてきました。
この時期には並木は葉をすべて落とし、高いこずえは冬の青空を突き上げるように延びていました。本日は来苑者は少ないようで、並木道にあるベンチにも人の姿はまばらでした。 |

 | | 途中で苑内の喫茶でゆっくりと休みました。合計2時間あまりの散策をして、入口に近いところに戻ってきました。 ここには小さな池を持つ静かな日本庭園があり、枯山水風に造った岸辺にいくつか石灯籠が立っています。日陰では早春の空気が冷たく、石灯籠の影が青く感じられました。 |